近年、リモートワークや投資、海外移住の増加に伴い、「海外で銀行口座を作りたい」という日本人が増えています。
ただし、国によって非居住者(外国人)の口座開設条件は大きく異なります。
今回は、日本人が比較的スムーズに銀行口座を開設できる国を5つ厳選し、それぞれの特徴・必要書類・費用・注意点をまとめました。


1. ジョージア(Georgia)

ヨーロッパとアジアの間に位置するジョージアは、非居住者でも銀行口座を開けることで有名です。
特に「Bank of Georgia」や「TBC Bank」などは、英語対応も良く、日本人にも人気があります。

  • 必要書類:パスポート、署名サンプル(住所証明不要の銀行もあり)
  • 費用:無料〜数十ドル程度(代理開設の場合は手数料あり)
  • 特徴:現地滞在不要で開設可能なケースもあり、多通貨対応。
  • 注意点:銀行によって非居住者の扱いが異なるため、事前確認が必要。

こんな人におすすめ: 海外送金や多通貨管理を安く行いたい人、投資口座を持ちたい人


2. シンガポール(Singapore)

アジアの金融ハブであり、英語が公用語のため手続きがスムーズ。
「DBS銀行」「OCBC」「UOB」など主要銀行は外国人対応も整備されています。

  • 必要書類:パスポート、就労・学生・長期滞在ビザ(EP/LTVPなど)、住所証明
  • 費用:最低預金100〜1000シンガポールドル(口座維持条件あり)
  • 特徴:オンライン申請可能な銀行もあり、口座維持の安定性が高い。
  • 注意点:観光ビザでは開設が難しく、短期滞在者は不可の場合が多い。

こんな人におすすめ: 東南アジアでビジネス展開する人、長期滞在予定者


3. 香港(Hong Kong)

国際金融都市として日本人ビジネスマンの実績も多い地域。
法人・個人口座ともに多通貨・国際送金に強く、オンラインバンキングが充実しています。

  • 必要書類:パスポート、現住所証明(英語または中国語)、就業証明または会社書類
  • 費用:最低預金500〜1000HKD程度
  • 特徴:英語対応・日本語対応支店もあり、外国人向けサポートが豊富。
  • 注意点:マネロン規制強化により、資金の出所や職業情報を求められる。

こんな人におすすめ: 貿易・EC事業・投資口座を海外に持ちたい人


4. タイ(Thailand)

観光・移住先として人気のタイは、長期滞在者やワーケーション利用者向けに口座開設が比較的簡単。
バンコク銀行(Bangkok Bank)やカシコン銀行が外国人に人気です。

  • 必要書類:パスポート、滞在ビザ(学生ビザ・就労ビザ・リタイアメントビザなど)、住所証明
  • 費用:無料〜300バーツ程度
  • 特徴:タイバーツ口座・米ドル口座など選択可能。ATMカード発行も簡単。
  • 注意点:観光ビザでは開設できない銀行もある。

こんな人におすすめ: 移住・ロングステイ・タイでの収入受け取りを考えている人


5. アメリカ(United States)

非居住者でも開設できる銀行やオンライン銀行が増加中。
「Wise Account」や「Revolut」などフィンテック系口座を併用するケースも多いです。

  • 必要書類:パスポート、現住所証明、米国内住所またはITIN(納税者番号)
  • 費用:口座維持費無料〜10ドル/月(銀行による)
  • 特徴:オンラインで申し込み可能な銀行(Chime、Revolutなど)も増加。
  • 注意点:現地住所がないとデビットカードの郵送が難しい。

こんな人におすすめ: 米国株投資・留学・デジタルノマドの資金管理


比較表:主要5カ国の口座開設条件

国名 滞在条件 必要書類 最低預金額 特徴
ジョージア 非居住OK パスポート 0〜50USD 多通貨対応・代理開設可能
シンガポール 滞在ビザ必要 パスポート+ビザ 100〜1000SGD 安定性・信頼性が高い
香港 短期滞在OK(審査あり) パスポート+住所証明 500〜1000HKD 多通貨・投資口座に強い
タイ 長期滞在ビザ必要 パスポート+ビザ 0〜300THB 居住者・ロングステイ向け
アメリカ 現地住所推奨 パスポート+住所証明 0〜10USD オンライン銀行が充実

まとめ|「非居住でも口座が作れる国」を選ぶコツ

海外で銀行口座を開設する際は、「目的」×「滞在条件」×「言語対応」の3軸で選ぶのがポイントです。
ジョージアのように非居住でも開ける国から、シンガポール・香港のように信頼性が高い国まで、選択肢は多様です。

  • ジョージア:手軽さ・多通貨対応
  • シンガポール:安定・信頼
  • 香港:投資・貿易
  • タイ:移住・ロングステイ
  • アメリカ:オンライン活用・投資

ポイント: 口座を持つと海外送金や資産管理の幅が広がりますが、税務・レポート義務(CRS)にも注意しましょう。

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