「インフレ」や「デフレ」ってニュースでよく聞くけれど、
どうして日本はデフレをイヤがるの?
ここでは、小学生でもイメージできるように、やさしい言葉で説明します。
1. インフレとデフレってなに?
インフレ:お店のものの値段が、だんだん「上がっていく」こと。
デフレ:お店のものの値段が、だんだん「下がっていく」こと。
たとえば、きのうまで100円だったアメが…
- 120円、150円…と高くなっていく → インフレ
- 80円、50円…と安くなっていく → デフレ
値段が変わると、おかねの「力」も変わります。
2. インフレになると、おかねの「力」がよわくなる
インフレで値段が上がると、同じ100円で買えるものが少なくなります。
- 前:100円でアメが1こ買えた
- あと:100円じゃもう買えない、200円ないと買えない…
こうなると、「100円の力が前よりよわくなった」って感じになります。
これを「おかねの価値が下がる」と言います。
3. インフレになると、借金の「実質価値」が下がるって?
ここで借金(しゃっきん)の話をします。
たとえば、だれかが「1,000万円」を借りているとします。
数字だけ見るとすごく大きいですよね。
でもインフレが進んで、ものの値段が2倍になった世界をイメージしてみてください。
- 前:1,000万円で買えたものがたくさんあった
- あと:物の値段が2倍になって、1,000万円で買えるものが半分くらいになる
同じ「1,000万円」という数字でも、
そのお金で買える「物の量」が減る=お金の力がよわくなるということです。
だから、
- 数字は同じ「1,000万円」
- でも前より「お金の力」がよわい
この状態を、「借金の実質価値(じっさいの重さ)が下がる」と言います。
かんたんに言うと、借金が前よりかるく感じるイメージです。
4. デフレになると、借金の「実質価値」はどうなる?
今度はデフレ(物の値段が下がる)を考えてみましょう。
- 前:アメ1こ 100円
- あと:アメ1こ 50円
同じ100円で、前よりたくさん買えるようになります。
つまり、おかねの力がつよくなるということです。
このとき、借金はどう見えるでしょうか?
- 借金の数字は「1,000万円」のまま
- でもお金の力がつよいから、その1,000万円は「すごく重い」お金になる
だから、デフレになると、借金の実質価値が上がる=借金がもっと重く感じるのです。
5. 日本政府がデフレをさけたい理由
日本という国も、いろいろなところからお金を借りています。
たとえば、
- みんなの年金(ねんきん)
- 国債(こくさい)という「国の借金」
などをつかって、学校、道路、病院、社会保障などを支えています。
つまり、日本という国じたいが大きな借金をかかえている状態です。
ここでデフレになると…
- おかねの力がつよくなる
- 同じ金額の借金でも「前より重く」なってしまう
- 国が借金を返すのが、もっと大変になる
だから日本政府は、
- デフレ(物価が下がる)=借金がさらに重くなるので、ぜったいにさけたい
- ゆるやかなインフレ(物価が少しずつ上がる)のほうが、借金の重さがかるくなって助かる
こういう理由で、日本政府はデフレではなく、インフレを目指しているのです。
6. わたしたちの生活にはどう関係がある?
インフレやデフレは、国の借金だけでなく、わたしたちの生活にも関係しています。
- インフレ:物の値段が上がるので、生活が大変に感じやすい
- デフレ:物の値段は下がるけど、給料が上がりにくくなったり、会社がもうからなくなる心配もある
国は、「物価」と「給料」のバランスを見ながら、
できるだけみんなが困らないようにしつつ、借金も返していかないといけません。
7. まとめ|今日のポイント
- インフレ:物の値段が上がる → おかねの力がよわくなる → 借金はかるく感じる
- デフレ:物の値段が下がる → おかねの力がつよくなる → 借金は重く感じる
- 日本は大きな借金をかかえているので、デフレになると借金がさらに重くなってしまう
- だから日本政府は、デフレをさけて、ゆるやかなインフレを目指したいという考え方をしている
むずかしいニュースで出てくる言葉も、
「もののねだん」と「おかねの力」と「借金の重さ」で考えると、イメージしやすくなります。